武さんが女の子を漢庭ホテルに連れて行くのを見て、黒いジェッタの人々が車から降りてホテルの外で待っていた。
Z君は僕に「どうする?」と尋ねた。
彼が行動するのを待とうと僕は答えた。
30分待った後、武さんを尾行した3人の男は2本のタバコを吸って明らかに少し焦っていた。
僕は何が起こったのか大まかに推測できた。
黒い短いスカートをはいた女の子が部屋番号を送ってくれるのを待っているのだ。
だが女の子はスピリッツ錠剤で完全に寝込んでいるはず。
結局三人は待ちきれずにドアを開けてホテルに入った。
僕もZ君に「行くぞ!」と声かけた。
Z君とホテルに入ると、3人の男性はフロントの女の子に武さんたちの部屋番号を尋ねていたがフロントの女の子は何も言わなかった。
行き詰まりの中で、そのうちの一人がナイフを取り出し、フロントの女の子に、「今男に二階に連れて行かれたのは俺の彼女だ、彼女に何かあったらお前の命で払わせてやるからな」と言った。
フロントの女の子は怯えて震えながら405ですと答えた。
三人の男がエレベーターに乗り込み、Z君も乗ろうとしていたので僕は素早く彼をつかみ、「階段で行こう」と言った。
Z君と僕が4階に登ったとき廊下でドアをノックする大き音がして、『ドアを開けろ!ドアを開けろ!』と男が叫んでいた。
僕は安全階段からこっそり覗いたら、405の前で3人の男が必死にドアをノックした。
武さんは惨めな目に遭うだろうなと思もいながら、このシーンを撮ろうとスマホを取り出したところ武さんが突然ドアを開けて出てきた。
彼は鞄を持って一番前に立っている男をナイフで切り付けて三人を押しのけて逃げた。
三人は明らかにおびえていてフリーズしてしまい、武さんを追いかけようともしなかった。
武さんは急いで安全階段に向かってきた。
隅っこに立っているのZ君と僕をちらっと見て、彼は微笑みながら僕に「しっー」とジェスチャーをしすぐに階段を降りていった。
Z君はすでにあきれていたようで、僕に「徐さん、どうする?」と尋ねた。