厚生労働省が妊娠中絶を外科手術なしでおこなえる「経口中絶薬」について、「服薬には配偶者の同意が必要」と見解を示し、ネット上で批判が殺到している件。
中国でも話題になり、ウェイボー(SNS)のホットワードにあがっています。
経口中絶薬とはどんなものか、どんな批判が寄せられているのか、中国からはどんな反応が見られるのか、についてまとめてみました。
経口中絶薬とはどんなもの?なぜ同意が必要なのか
経口中絶薬は妊娠初期に服用することで中絶(堕胎)を可能にする薬です。
妊娠継続のための黄体ホルモン(プロゲステロン)を抑制する薬剤と子宮の収縮を促す薬剤の2つの効果で、妊娠中絶を誘発します。
現在82の国や地域で使用が認められていますが、日本ではまだ未承認(承認審査中)です。
外科的な中絶手術より費用が安いため、承認されれば購入を考える人もいるでしょうが、中絶に失敗する可能性や副作用・リスクもあります。
日本では母体の健康を守るための「母体保護法」(1996年~)によって、人工中絶処置は医師のみが行えるものと定められ、また刑法には妊娠中の人が薬物やその他の方法で堕胎した場合に懲役刑を課す「堕胎罪」があります。
この母体保護法で、人工妊娠中絶には原則として配偶者の同意が必要と規定されていることから、今回の経口中絶薬の処方・服用に関しても同じ見解が示されたものとなります。
厚生労働省の見解に対しネットでは…
この見解に対し、ネットでは
💭「妊娠出産するのは誰だと思ってる?」
💭「女性は妊娠継続を望んでいないのに相手(配偶者)が中絶を拒否したから産まざるを得ないって…産んじゃダメなパターンでは」
💭「多産DVのことを考えていない」
💭「女性を所有物としてみなす前時代的な考え方だ」
と批判が殺到しています。
ウェイボー(中国SNS)での反応
这是为了挽救日本低糜的生育率所出枱的政策吧?可悲!女性连决定自己是否生育的自主权都没有了
これは日本の少子化を救うための政策なんですよね? なんて悲しい! 女性には子供を産むかどうか決める自主性すら与えられないなんて
美国搞心跳法案不让堕胎,韩国总统极端男权,日本女性需要丈夫同意才能买堕胎药,中国搞离婚冷静期,全球女性都不好过…
アメリカでは中絶を防ぐための判決が話題、韓国の大統領は非常に家父長的で、日本の女性は中絶薬を買うのに夫の同意が必要、中国では離婚の冷却期間あり(※夫婦双方が離婚の申請をした後、強制的に30日間の冷却期間を設けて離婚について考え直すことを促す)と、世界中の女性が苦労している…。
如果男人死活不带套,还不同意女性堕胎,那女人就是男人的生育工具实锤了
コンドームを持たず、女が中絶することに同意しない男にとって、女は生殖手段でしかないのか
谁承担怀孕生育的痛苦和死亡风险,谁说了算
妊娠中及び出産中の痛みとリスクを背負うのは誰なのか、最終決定権を持つのは誰か
如果堕胎不需要男朋友同意,那么低龄女生怀孕,为什么会有一大堆网友认为是男朋友的锅!请女性自重吧,不要乱生!
彼氏の同意が必要ないくらい中絶したいなら、なぜ若い女の子は妊娠するんだ?どうしてそれをすべて彼氏のせいだと思ってるネットユーザーが多いんだ! 女性はもっと自尊心を持って、無差別に子供を作らないでくれ!
就离谱,如果中国也这样,那真的…
これはとんでもないことだ、もし同じことが中国でもまかり通ったら大変なことに…
海外からも注目されてるね(゜o゜)
今後どんな議論がされていくのかな?
今日も見てくれてありがとう♪
いい日曜日にしてね。
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